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結婚式準備

2022.04.20

お車代とは

初めにお車代の基本的な内容を見ていきましょう。ここでは、お車代がどのような場合に渡されるものかを解説します。

遠方から来てくれたゲストへの交通費

お車代とは、遠方から参列してくれるゲストへ渡す交通費のこと。例えば、自身の出身地とは異なる地域で結婚式を行う場合、地元の友人をゲストとして呼ぶなら、結婚式会場までの交通費が発生します。その交通費を新郎新婦が負担しお車代として渡します。なお、親戚が遠方から来る場合も同様にお車代を渡しましょう。

結婚式で役割をお願いしたゲストへのお礼

お車代には交通費の他、ゲストへのお礼の意味合いもあります。媒酌人や主賓、乾杯の挨拶などの役割をお願いした場合、このようなお願いを引き受けてくれたことへのお礼として「お車代」を渡します。

お車代の金額相場

お車代を準備する時、どのくらいの金額を渡せば良いかを悩む人も多いでしょう。ここではシーン別にお車代の金額相場を紹介します。

遠方からのゲスト

遠方から来てくれたゲストへのお車代は、交通費の半額~全額が一般的です。宿泊を伴う場合は宿泊費も含めます。

お車代を該当のゲストに渡すのは、ゲストを招待した側の新郎新婦の親か受付担当者です。親からであれば、披露宴がお開きになる前までにゲストへの挨拶とともに渡すと良いでしょう。受付担当者から渡す場合は、ゲストの受付時に渡します。

主賓または乾杯の挨拶をお願いしたゲスト

主賓や乾杯の挨拶を依頼したゲストには、お礼として1万円以上のお車代を渡すのが一般的です。もし主賓や乾杯の挨拶をお願いしたゲストが遠方からの出席の場合、お車代はお礼を含めて交通費の半~全額とします(ただし1万円以上)。
役割をお願いした側の新郎新婦の親が、披露宴がお開きになる前までに、他のゲストから目立たないように渡します。

お車代の包み方

お車代の包み方にはいくつかのマナーがあります。ここでは、金額に応じた袋の選び方や表書きの書き方、紙幣の入れ方などお車代の包み方を説明します。

【袋】金額に応じて袋を使い分ける

●渡す金額が1万円以上
ご祝儀袋は熨斗付きを使います。2万円以上であれば正式なタイプ、1万円台であれば印刷タイプで構いません。水引は結び切りかあわじ結びで10本のものを使用します。
【左】結び切り 【右】あわじ結び
●渡す金額が1万円未満
ポチ袋を使います。相手との関係性によっては、可愛らしいプリントものやキャラクター入りのもの、ユニークなデザインのものも良いでしょう。ただし、目上の人に渡す場合、カジュアルなデザインは失礼にあたるので注意が必要です。

【お金】新札を用意する

お車代は金額や袋の種類などにかかわらず、必ず新札を使いましょう。
金額に関しては、キリの良い数字で渡すのがマナーです。例えば交通費が1.7万円だとしたら2万円を渡します。結婚式では割り切れる数字は敬遠されますが、お車代として渡す場合はマナー違反とはならないので安心してくださいね。

【包み方】袋によって異なる

お札は表側が袋の正面に来るように入れましょう。ポチ袋を使う場合は、お札の表側を上にして置き、左・右の順番で三つ折りにし、その状態のまま、ポチ袋の正面を自分の方に向けてお札を入れます。

【表書き】「御車代」「御礼」とする

表書きは「御車代」「御車両」「寿」「御礼」などと書くのが一般的です。渡す相手の氏名は書きません。新郎側のゲストに渡すお車代には新郎の名前を、新婦側には新婦の名前を記入します。両家連名でも構いません。結婚式当日に渡すものは旧姓で、結婚式の後日に渡すなら新姓で書きます。

親や受付の人にお車代を渡してもらう場合、封筒に渡す相手の名前を書いた付箋を貼っておくと渡し間違いを防げます。事前に付箋を取ってから、渡してもらいましょう。

お車代を用意する際の注意点【遠方ゲスト編】

お車代は相場や包み方の他、用意し渡すまでの間に意識すべきことがいくつかあります。ここでは、遠方からのゲストに渡すお車代の主な注意点を紹介します。

同じ地域からのゲストには全員同じ額を渡す

同じ地域から来てくれるゲストに渡すお車代は全員同額にします。それぞれのゲストとの関係性に違いがあったとしても、金額に反映させるのはマナー違反です。
同じ地域から来ているのにお車代に差がついていることが相手に分れば、良い気持ちにはならないでしょう。皆に気持ち良く出席してもらうために気を付けてください。

相場より過少・過大な金額を渡さない

お車代の金額を相場より少ない、または多い金額にしないことも大切です。相場より少ないと、受け取った相手はなんとなくモヤっと感じてしまうかもしれません。逆に金額が多すぎると「自分の参列が負担になってしまったのでは」など、相手を恐縮させてしまう可能性もあります。そのため、相場の範囲内で用意するのが良いでしょう。

お車代を渡すことは事前に伝える

遠方からのゲストにお車代を渡す場合には、お車代を渡す旨をあらかじめ伝えておきましょう。連絡が無いとお車代があるのかないのかゲストが気にしてしまう場合も。
また、「交通・宿泊の手配をどちらがするのか」もすり合わせておくと行き違いを防げます。もしお車代の辞退があったら、そのゲストからのご祝儀はもらわないのがマナーです。

遠方からのゲストへのおもてなし

遠方からきてくれるゲストは、ふたりの結婚式のために時間をたっぷりと確保してくれる大切な存在。最後に、遠方からのゲストに喜んでもらえるおもてなしの例を紹介します。

交通手段・宿泊を新郎新婦側で手配する

新郎新婦が交通手段や宿泊を手配すれば、ゲストが自分で手配する手間や時間が省けるので喜ばれるでしょう。その際、事前にゲストのスケジュール確認をしっかりと行いましょう。予約が完了したら、詳細を伝えることも忘れずに。なお、新郎新婦側が交通手段・宿泊手配をした場合、支払いも新郎新婦が事前に行うため、当日渡すお車代の用意は不要となります。

ヘアメイク・着付けの手配をする

遠方からのゲストは結婚式を開催する地域について詳しくない場合もあります。知らない地域でヘアメイク・着付け用のお店を探して予約をするのは手間がかかるものです。
新郎新婦がゲストに代わってヘアメイクや着付けができる場所を手配すれば喜んでもらえるでしょう。なお、結婚式場内でのヘアメイク・着付けが手配できれば、ゲストの移動の負担もなくなるのでより好印象です。

引出物は持ち運びやすく or 宅配に

結婚式でゲストに渡す引出物は、サイズや重さによっては持ち運びにくくなります。遠方からのゲストの動きやすさを考え、持ち運ぶのが容易なものをセレクトするのも良いでしょう。
また、最近では引出物の宅配配送が人気です。ゲストの自宅に宅配便で引出物一式が届くため、結婚式当日は手ぶらで帰ることができます。特に、宿泊を伴う遠方ゲストは荷物が多くなりがちなので喜ばれるでしょう。

結婚式を行う地域の観光情報を用意する

結婚式の前後で、その地域を観光するゲストもいます。観光がしやすいよう、その地域の観光情報をまとめたパンフレットを用意したり、おすすめスポットなどを事前に伝えておいたりすると結婚式の前後をより楽しんでもらえます。

結婚式参列の感謝の気持ちを込めて、お車代を渡そう

お車代は新郎新婦からゲストへ、遠いところから結婚式に出席してくれること、結婚式のために力を尽くしてくれることへの感謝の気持ちを込めて渡すものです。感謝とともにスマートにお車代を渡すことができれば、きっとゲストも喜んでくれるはず。ぜひこの記事を参考にしながらお車代の準備を万全にしておきましょう。

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