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婚姻

2022.12.14

結婚休暇とは?有給扱いなの?日数・使い方・取得方法などを徹底解説

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結婚休暇とは、結婚式や新婚旅行などに活用できる休暇です。会社によって規定が異なりますが、上手に活用すれば有意義に時間を過ごせます。今回は結婚休暇を取得できる日数や使い方、取得する際の疑問点を解説。取得方法とマナーについても紹介します。

結婚休暇とは?

結婚するふたりのために設けられている結婚休暇。まずは有給で取れるのか、また取れる日数やその期間について確認しておきましょう。

結婚休暇は有給なの?

結婚休暇とは、会社員が結婚式や新婚旅行などのために取得できる休暇です。身内のお祝い事やお悔やみ事があった際に取れる「慶弔休暇」と呼ぶこともあります。法律で定められている休暇(法定休暇)ではなく、会社独自の休暇(特別休暇)に当たるため、有給扱いになるケースもあれば、無給または有給でも満額ではないケースもあります。
厚生労働省によると、7割以上の大企業は結婚休暇を含む特別休暇制度を導入しているとのこと。中小企業では5~6割にとどまりますが、会社によってさまざまなので、まずは社内の結婚休暇についての規定を確認してみてください。

結婚休暇の日数と期間

結婚休暇は、会社が自由に設定できるため取得できる日数もそれぞれですが、連続5日が最も多く、長めで7日です。週休2日の職場なら、9~12日取得できることもあるようです。入籍日から、または挙式日からなど起点となる基準日が設けられているのが一般的。
入籍日から1ヵ月以内・半年以内・1年以内といったように期間を設けている会社もあります。分割取得ができる会社もあるので、自分達の計画に合わせて活用しましょう。

結婚休暇の使い方

結婚休暇は、新婚旅行や結婚式、各種手続きに活用するカップルが多いようです。詳しく見ていきましょう。

1. 新婚旅行

結婚休暇の使い方として一番多いのが新婚旅行(ハネムーン)です。週末を活用して1週間ほどの結婚休暇があれば、国内のみならず海外での新婚旅行を楽しめます。会社の規定で日数が短い場合、週末と通常の有給休暇を組み合わせて、長めの日数を取るカップルもいるようです。

2. 結婚式の準備・結婚式

結婚式の準備や結婚式のために休暇を利用するカップルも多く見られます。結婚式前は準備で忙しいため、気力も体力も必要です。結婚式前から休暇を取れば、集中して準備ができるため、安心して当日を迎えられるでしょう。

3. 役所への手続き・引っ越しなど

結婚をするにあたって、婚姻届けや住所変更、健康保険証・運転免許証の名義変更など、さまざまな手続きが必要です。平日に手続きが必要なものもあるため、結婚休暇を利用して手続きを済ませるカップルもいます。
また、新居への引っ越しで利用したというカップルもいるようです。ただし、会社によって結婚休暇の利用が、婚姻届や結婚式など結婚に関するために限られていることもあるので確認しておきましょう。

結婚休暇を取得する際の疑問

社内に結婚休暇制度があればぜひ活用したいものですが、取得できない・しない人が一定数いるのも事実。ここでは、結婚休暇を取得するにあたっての疑問について解説します。

結婚休暇を取得できないパターンって?

会社へ結婚休暇の申請をしたにもかかわらず、取得できなかった理由の例をみてみましょう。
  1. 結婚予定日が繁忙期だったため取れなかった
  2. 入籍日から1年後に申請したが適用外だった
  3. 結婚休暇と有給休暇を併用して海外挙式を予定したが却下された
  4. 入社3ヵ月目だったため規定の適用外だった
申請のタイミングや社内の規定によっては、取得できない場合があるので、事前に確認しておくことが重要です。また、正規社員・非正規社員とも同一の条件で取れるのが基本ですが、雇用形態で異なるケースも見られるため、しっかりと確認しておきましょう。
また、結婚休暇を取得しない選択をしたケースでは、次のような理由があげられます。
  1. 有給休暇や夏季休暇で新婚旅行に行ったため
  2. 新婚旅行に行く予定がなかったため
  3. 妊娠したため
上記のような理由で結婚休暇を取得できないかどうかは、会社の規定にもよるため、担当部署に問い合わせてみることをおすすめします。

結婚式をしないと結婚休暇を取得できないの?

結婚式をしなくても結婚休暇を取得できるケースは多いようです。社内の規定が結婚式なしでも取得可能な場合は、特に問題ありません。引っ越しに使ったり、産休前に使って早めに産休に入ったりと、規則に合わせて上手に結婚休暇を活用する人もいます。ただし、すべての会社に当てはまるわけではないため、社内の規定を確認して申請する必要があります。

結婚休暇の取得方法とマナー

結婚休暇は長い場合、1週間程度会社を休むことになるため、職場や関係先の人に迷惑をかけないよう早めに報告をするようにしましょう。次に、結婚休暇の取得方法やマナーについて解説します。

上司・周囲・社外への伝え方

結婚休暇を取る際は、直属の上司に相談の上、社内の就業規則に則り申請手続きをします。会社によっては、数ヵ月前の申請や繁忙期を避けるなどの規定があることも。申請書が必要な会社もあるので、総務部・人事部など担当部署に確認しながら進めるとスムーズです。
お祝い事のため多くの人が理解を示してくれると思われますが、休暇中に迷惑をかけることがないよう引継ぎをすることが重要です。取引先の人にも休暇を取ることについて連絡を入れておきましょう。

【社内】結婚休暇前のメール例文

結婚休暇を取得する際の社内向けのメール例文を紹介します。自分の状況に合わせてアレンジをしてください。
<社内向けメール>
【件名】
結婚休暇取得のご連絡

【本文】
〇〇様
お疲れ様です。〇〇部の△△(自分の名前)です。
私事ですが、この度結婚する運びとなりました。
誠に勝手ではありますが、下記の通り結婚休暇をいただく予定です。
支障が出ないよう休暇中の業務は同部署の◇◇さんに引き継いでおります。
ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

●休暇期間:〇月〇日(〇)~〇月〇日(〇)
●休暇事由:結婚式(新婚旅行)のため
●休暇中の連絡先:携帯電話番号
         メールアドレス

所属部署・氏名

【社外】結婚休暇前のメール例文

社外への連絡では、必要がない場合以外、休暇を取る理由について言及しなくても構いません。
【件名】
休暇のご連絡

【本文】
株式会社〇〇
◇◇部 △△様
平素は大変お世話になっております。
株式会社〇〇の◇◇(自分の名前)です。
誠に勝手ながら下記の期間、休暇を取得することになりましたので、
ご連絡差し上げたくメールいたしました。

●休暇期間:〇月〇日(〇)~〇月〇日(〇)
●不在中の連絡先:担当部署名・氏名・電話番号
●緊急時のご連絡先:xxx-xxxx-xxxx

不在時にお問い合わせ・ご用件等がございましたら、上記の◇◇部〇〇までお伝えいただけますと幸いです。
なお、休暇明けの出社は〇月〇日(〇)を予定しております。
不在中はご不便をおかけいたしますが、
ご理解ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社〇〇所属部署・氏名

結婚休暇後の御礼

結婚休暇明けには、社内でしっかりとお礼の挨拶をしましょう。休暇をもらっていた間、代わりに仕事をフォローしてもらったことへのお礼を伝えることは大切です。挨拶をする・しないで、その後の人間関係に影響が出る可能性もあります。新婚旅行のお土産は、個別包装されているものを選ぶと多くの人に配りやすいでしょう。

結婚休暇を有効活用して楽しい結婚生活を迎えよう

結婚休暇は、社内の規定を上手に活用すれば、有意義に時間を過ごせます。細かい規定がある会社では、申請するタイミングや内容によって取得できない場合があるので、早めに確認をしておきましょう。社内でお世話になる人や取引先にも配慮したうえで結婚休暇を活用して、楽しい結婚生活を迎えてくださいね。

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