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婚姻

2024.02.12

結納金とは?気になる相場や渡し方・お返しのマナー、使い方の基礎知識を解説

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結納金とは、婚約の成立を約束する両家の儀式「結納」の際に、結婚の支度金として準備するお金のことです。今回は、結納金を準備するカップルの割合や相場、渡し方とお返しのマナーを解説。結納金の使い方や結納金を辞退する場合の注意点についても紹介します。

結納金とは?

結納金は、一般的に男性側が「嫁入りの準備をするためのお金」として女性側に贈るもの。男性が婿養子になる場合は、女性側から男性側に贈られます。結納では、結納金を含んだ結納品の目録を準備し、両家の間で取り交わします。結納金を準備するのは日本の昔からの習わしで、婚約が正式になり、両家の結びつきが深まるといったメリットがあります。

結納金を準備するカップルの割合と相場

「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、結納を行わないカップルの割合が多いものの、結納を行う場合は、結納金を準備するケースがほとんどです。次に、結納で結納金を準備したカップルの割合と相場について、具体的に見ていきましょう。

結納金を準備したカップルの割合

結納をしたというカップルは全体の7.8%で、両家の顔合わせのみを行ったカップルが大半を占めています。結納を行った場合を見ると、結納金・結納品の両方があった割合は42.0%、 結納金のみが44.0%で、9割近くのカップルが結納金を準備しています。近年は、仲人を立てずに両家の家族が顔合わせをする「略式結納」が主流になっています。結納の場所としてはホテルや料亭などを選ぶカップルが多いようです。

結納金の相場

結納金の額は地域によって差がありますが、100万~150万円が相場です。具体的な数値を見てみると、全国(推計値)の平均が97万3,000円。そのうち100万~150万円未満が74.4%、50万~100万円未満が15.4%です。地域別で差が大きいところを見てみると、東海118万円、首都圏103万3,000円、北海道78万円となっています。

結納金を渡す際のマナー

結納金は、伝統に基づくと一般的には男性側から女性側へ贈る物です。実際に、誰がどのように渡すのか、また渡す際のマナーについて見ていきましょう。

誰が誰に渡す?

【贈る人】
結納金を新郎側から新婦側へ贈る場合は、男性本人かまたは男性の親が贈ります。若い年齢で結婚をしていた時代は、お金にまだ余裕がなかったため、親が準備することが多かったようです。現在では、本人が準備するケースも見られます。
【贈られる人】
女性が嫁入りの準備をするための「支度金」という意味があるため、男性側から女性の家=親へと贈られます。

どうやって渡す?

結納金は新札を用意し、「結納金封」か、お金の厚みが出る際は「金子箱」に入れて渡します。他に結納品を準備している場合は、目録を準備し結納金と他の品目を一緒に渡しましょう。
袋の表書きは、関東式では「御帯料(おんおびりょう)」、関西では「小袖料(こそでりょう)」と書くなど、地域によって違うので、事前に確認しておくと安心です。結納金のみの場合は、贈り主の苗字を結納袋に書き、表書には「寿」と書き入れるのが一般的です。

結納返しをする際のマナー

贈られた結納金に対してお返しをするのが「結納返し」です。地域によってお返しのやり方が異なります。また、現金でお返しする場合と、最近では品物でお返しするケースも増えています。ここでは、結納返しをする際のマナーを確認しておきましょう。

現金を贈る場合

「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によれば、結納返しの現金の平均は、36万4,000円(全国推計値)です。結納金の半額相当を品物や現金で返す習慣がありますが、関東式と関西式で異なります。
関東式では、男性側が結納品を贈り、女性側はお礼として結納返しをするのが習慣です。結納品を交換するといった意味合いがあります。現金の場合は「御袴料(おんはかまりょう)」として、結納金の半額を準備するのが一般的です。
関西式では、結納を「納める」と言われ、その意味の通り女性側からのお返しはしないという習わしがあります。ただし、親の考えや地域によってはお返しをすることもあるようです。

品物を贈る場合

結納返しを現金ではなく、最近では代わりの品を贈るケースも増えています。結納返しの品物の平均金額は24万9,000円(全国推計値)です。品物としては、スーツや腕時計などがよく選ばれています。
結納返しに対する考え方や習慣は、地域や家によってさまざまなので、事前に両家でしっかりと話し合い、意見をすり合わせておきましょう。

結納金の使い道

結納金の使い道は、受け取った側に委ねられていますが、実際のところこれから結婚するふたりのために使われるのがほとんどです。もちろん、ふたりの将来のために貯金するカップルもいます。貯金以外で、どのようなものに結納金を使っているのかを見ていきましょう。

①結納返し

受け取った結納金から男性側へ結納返しとして使うケースです。結納返しは当日行う場合と、日を改めて行う場合があります。結納金を結納返しにあてる場合は、日を改めた方が準備しやすいでしょう。

②新生活に必要なものや経費

冷蔵庫や洗濯機、ソファといった新婚生活に必要なものに結納金をあてるカップルもいます。新婚生活をスタートするにあたっては、何かとお金がかかるもの。新居に引っ越す場合は、引っ越し費用や敷金・礼金の支払いなども必要です。必要な物を話し合い、どの費用にあてるかを決めると良いでしょう。

③嫁入り道具一式

昔から、結納金で婚礼家具や布団、着物といった嫁入り道具を一式そろえて嫁いだ習慣があることから、今でもこの習慣にならって準備してもらう花嫁もいます。最近では、先に述べた家電の他に、冠婚葬祭用の衣類やアクセサリーに使うケースもあるようです。

④結婚式費用など

挙式費用や花嫁がまとうウエディングドレスなど、結婚式の費用に使われることも少なくありません。昔も花嫁衣裳代は結納金が使われていたので、一般的な使われ方と言えます。
その他、結婚指輪や新婚旅行の資金が足りない場合に、結納金から補填して使うカップルもいるようです。

結納金は辞退できる?注意点は?

結納金なしの結納を選ぶケースもあります。結局はふたりのために使われるお金なので、わざわざ結納金とはせず、直接ふたりに渡して新生活の準備費用にあててもらったほうが良いという考え方が理由のようです。また、相手側や自分の親に経済的な負担をかけたくないことも理由として挙げられています。ただし、結納金なしの結納をする場合は、受け取る側から辞退するのがマナーです。
両家の了解が得られれば、結納の儀式や結納金は必ずしも必要ではありません。両家の顔合わせのみの食事会を開くなど、お互いが納得する形を選びましょう。

マナーを押さえて結納金を準備し、両家の絆を深めよう

結納金は結婚の支度金として準備するものです。最近では簡略化される傾向にありますが、地域の習慣や両家の考えも尊重して、どのようにするかをしっかりと話し合って決めましょう。結納金を渡す際やお返しをする際のマナーを押さえつつ、結納を滞りなく済ませて、両家の結びつきを強めてくださいね。
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※本記事内で記載している金額等は「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023」を基に記載しています。

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