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婚姻

2021.10.13

金属アレルギーだけど指輪を着けたい…。選び方のポイント・対処法とは?

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金属アレルギーでも、婚約指輪や結婚指輪は着けたいですよね。アレルギー持ちの人は、指輪の素材などにこだわることが大切です。本記事では、金属アレルギーの概要とともに、自分に合った指輪の選び方や着ける上で気を付けるポイントを解説します。指輪を着けられない時の対処法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

金属アレルギーの原因と症状

指輪などのアクセサリーを着けたところに、赤い・かゆいなどの症状が出ると「金属アレルギーかもしれない」と不安に思う人も多いはず。まずは、金属アレルギーの主な原因と症状から見ていきましょう。

【原因】汗によって溶けた金属が体内に侵入することで起きる

金属は、汗に反応すると溶け出してイオン化します。イオン化して体内に侵入した金属量が基準値を超えると、体を守るための免疫機能によって、それを排除しようと拒絶反応が起きます。これが、金属アレルギーの症状が現れる原因です。
また、金属は私達が口にするものにも含まれています。なかでも、ワイン・ナッツ・香辛料・チョコレート・たばこは含まれる金属量が多く、これらを摂取することが金属アレルギーを引き起こす原因になることもあるようです。

【症状】金属に触れた部分に赤みやかゆみが出る

金属が触れた部分に、赤み・かゆみなどの症状が出るケースが多いですが、症状は人それぞれです。かゆいからといってその部分をかいてしまうと、皮膚の損傷を誘発し、周囲に炎症が広がることがあるので気を付けましょう。
その他、症状が重いと赤みやかゆみに加えて、発熱・倦怠感などの症状が出ることもあります。

金属アレルギーが出やすい・出にくい素材

金属には、アレルギー反応が出にくい素材と出やすい素材があります。金属アレルギーの人が指輪を選ぶ際は、どの素材なら着けられるか考えることが大切です。ここでは、アレルギー症状が出にくい素材と出やすい素材を具体的に紹介します。

金属アレルギーが出やすい素材

パラジウム、ニッケル、コバルト、クロム、銅などが、アレルギーが出やすい金属として挙げられます。銅は、パラジウムやニッケルと比較するとアレルギーを起こす人が比較的少ない素材ではありますが、体質次第ではアレルギーが出ることもあります。
これらの金属アレルギーが出やすい素材は、婚約指輪や結婚指輪の素材として人気があるプラチナやゴールドに混ぜて使われていることも。不安な場合はお店に相談して、配合金属や配合率をしっかり確認しましょう。
ちなみに、金属アレルギーが出やすい素材が使われた指輪を気に入った場合、表面にメッキ加工などのコーティングを施すことも可能です。ただし、コーティングがはがれると金属が溶け出すため、結婚指輪のように長期間着けるものには不向きかもしれません。

金属アレルギーが出にくい素材

一般的に、チタン、レアメタル、ジルコニウム、ステンレスなどが、金属アレルギーが出にくい素材とされます。ただし、ステンレスは鉄にクロムやニッケルを混ぜたものなので、ニッケルアレルギーがある人は注意が必要です。
また、アクセサリーによく使われる金属の中では、プラチナやゴールドがアレルギーが出にくいとされていますので、そういった素材から選ぶのも1つの方法です。

金属アレルギーの人が指輪を選ぶ時のポイント

金属アレルギーの人の場合、自分がアレルギー反応を起こす金属や、注意点を把握した上で指輪を選ぶことが大切です。ここでは、金属アレルギーの人に向けた指輪の選び方について解説します。

①金属アレルギー検査を受けて、反応している金属を知る

皮膚に現れた症状の原因を特定したい時は、アレルギー検査を受けるのがおすすめです。もし、金属アレルギーの可能性が考えられるのであれば、パッチテストによって原因物質を特定できます。検査によって身に着けても大丈夫な金属や、避けた方が良い金属を把握できるので、指輪を選びやすくなるでしょう。
検査を受けたい場合は、受診予定の病院に問い合わせて、パッチテストを行っているか確認してくださいね。

②プラチナ・ゴールドは割り金に注意する

結婚指輪として選ばれやすいのは、プラチナやゴールド素材の指輪です。プラチナもゴールドも、アレルギーが出にくい素材ですが、割り金の素材や比率によっては症状が出ることもあります。割り金とはメイン素材の金属に混ぜる他の金属のことで、指輪の強度を高めるためや、色を変えるために用いられます。
<プラチナ>
パラジウムを割り金として使われていることが多い傾向にある金属です。純度は「Pt900」などと表記され「Pt900」ならプラチナ90%、「Pt950」ならプラチナ95%であることを示しています。
<ゴールド>
銅やパラジウムが割り金として使われることが多い金属です。イエローゴールドやピンクゴールドなど種類が複数あり、カラーの違いによって割金の種類・配合比率が変わります。カラーゴールドを選ぶ時は、割金の比率に着目してください。「K24」なら純金、「K18」なら純度75%を示しています。

③指輪のサイズを考慮して選ぶ

先述したように、金属アレルギーは金属と汗が反応することによって症状が出ます。反応を極力少なくするために、汗をかきやすい幅広タイプの指輪は避けましょう。
また、自分の指のサイズに合った指輪を選ぶことも大切です。サイズがきついとカビや雑菌が繁殖し、皮膚トラブルを起こす可能性があるので注意してくださいね。

金属アレルギーの人が指輪を着ける際に注意すること

自分に合う指輪を見つけたら、アレルギー反応が出ないよう、いくつかの点に注意しながら指輪を着けた方が良いでしょう。ここでは、金属アレルギーの人が日常生活の中で気を付けたいポイントを解説します。

指輪を清潔に保つ

指輪に汚れや汗が付着したら、すぐに拭き取ることを心がけてください。汚れがついたままだと、アレルギー症状を誘発する可能性があります。
指輪を拭く際は、ジュエリークロスなどを使うのがおすすめ。もし汚れが気になるようであれば、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に指輪を浸けてから、やわらかい布で磨きましょう。

汗をかく時は指輪を外す

汗は金属アレルギーの大敵です。そのため、汗をかく前にあらかじめ指輪を外すのも1つの方法と言えます。特に、夏の暑い季節や入浴時、運動時などは要注意です。

定期的にメンテナンスを受ける

定期的にメンテンナンスを受けることも大切です。ジュエリーショップでは、指輪の状態を見た上で、クリーニングや磨き直しなどの対処をしてもらえる場合もあります。指輪を良い状態に保つことも、大切な指輪を長く着けるためのコツです。
また、結婚指輪のように長年身に着ける指輪の場合、途中で指のサイズが変わることも考えられます。サイズがきつくなってしまった指輪を着けっぱなしにしていると、カビや雑菌が繁殖する原因になりますので、その場合は指輪のサイズ変更も視野に入れましょう。ただし、金属アレルギー対応の素材は溶接しにくく、サイズ変更が難しいケースもあるので注意が必要です。

症状が出たら無理せず病院を受診する

アレルギーの出にくい素材を使った指輪を選んだり、指輪の使い方に気を付けたりしていても、金属アレルギーの症状は突如現れます。かゆみや赤み、湿疹など、アレルギー反応と思われる症状が出たら、まずは指輪をすぐに外してください。そして、なるべく早く専門医に診てもらいましょう。決して自己判断はしないよう注意してくださいね。

結婚式で結婚指輪が着けられない時の対処方法

アレルギー症状が現れることの不安や、症状の辛さはなるべく取り除きたいですよね。ここでは、金属アレルギーによって結婚式で結婚指輪を着けられない時の対処法を紹介します。

パートナーに相談する

まずは、自分が金属アレルギーであることをパートナーに相談しましょう。結婚の証は絶対に結婚指輪、というルールはありません。ふたりで話し合いながら、結婚指輪の代わりになるようなアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。

結婚指輪の代わりになるアイテムを持つ

結婚指輪の代わりになるアイテムとしては、腕時計やキーケースなどが人気です。
腕時計には「ふたり一緒に時を刻む」という意味が込められています。アレルギーのことを考慮して、ベルト部分が金属以外の素材でできた物を選ぶのがおすすめです。キーケースはふたりが帰る家を示す、鍵を収納するアイテムなので、お揃いにするのも素敵ですね。

金属アレルギーや自分の体質を知り、ぴったりな指輪を探そう

金属アレルギーに対応している素材を選んだり、適切な使い方やケアをしたりすることによって指輪を身に着けられることもあります。金属アレルギーについて知るとともに、自分の体質と向き合い、着けられる指輪を探してみましょう。
※金属アレルギーの方は、結婚式でウエディングドレスと合わせるジュエリー(ヘッドドレスやネックレス、ピアス等)も心配かもしれません。アルカンシエルでは、金属アレルギーの程度によってはご提案できるジュエリーもあり、持ち込む場合は持ち込み料は無料です。ぜひ、スタッフにご相談ください。

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