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結婚式準備

2022.03.28

心に響く花嫁の手紙を書くコツ。構成・文例や会場に流すおすすめの曲も紹介

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花嫁の手紙とは、結婚式のクライマックスで親に向けて花嫁が読む手紙のこと。今まで育ててくれた感謝の気持ちを伝える大切な機会です。普段は言えないようなことも、手紙にしたためると素直に伝えやすいでしょう。本記事では、花嫁の手紙を用意する人に向け、手紙の構成と具体的な文例、書く際のポイントや手紙を読む際におすすめのBGMを紹介します。

結婚式で読む花嫁の手紙とは?

まずは、花嫁の手紙に関する基本的な内容から紹介します。どのような手紙で、結婚式のどのシーンで読むのか、基本的な内容を押さえておきましょう。

花嫁が親に向けて読むもの

花嫁の手紙とは、結婚式において花嫁が自分の親にあてて読む手紙のことです。自分をこれまで育ててくれた、感謝の気持ちを綴ることが多いでしょう。花嫁の手紙を読むことにより、結婚式という人生の節目の場で、親への素直な気持ちを伝えたり、大切な思い出を振り返ったりできます。

花嫁の手紙を読むタイミング

花嫁の手紙は主に結婚式の終盤に読みます。基本的には花嫁本人が読みますが、司会者に代読してもらうケースも。なお、花嫁が自分で読む場合には、マイクフォローを新郎にサポートしてもらうことが多いでしょう。ゲストの前で手紙を読むため、自分の気持ちがしっかりと伝わるような、わかりやすい手紙を書くことが大切です。

花嫁の手紙の構成・文例

ここでは、花嫁の手紙の具体的な構成と文例を紹介します。手紙のイメージを掴む参考にしてみてください。

3部構成でまとめる

花嫁の手紙は「書き出し・エピソード・結び」の3部構成で書くとまとまりやすくなります。それぞれの内容や書く時のポイントは以下の通りです。
内容・ポイント
書き出し ・手紙の導入に関する部分
・親への呼びかけなどを入れつつ、短めにまとめると良い
・長く書くと間延びした印象になるので注意
エピソード ・自分と親にまつわる、過去のエピソードなどを交えながら書く部分
・花嫁の手紙のメインとなる段落
・紹介するエピソードを体験していないゲストにもわかりやすいよう、具体的に書くことが大切
・また、兄弟にも想いを伝えたい場合には、ここに盛り込むと良い
結び ・手紙の内容をまとめる部分
・親への感謝、結婚生活への抱負はここに盛り込む
・新郎の親への言葉、ゲストへの言葉などを入れると丁寧な印象になる

文例

<書き出し>
お父さんお母さん、今日まで〇年間育ててくれて本当にありがとうございました。
面と向かって話すのは少し照れくさいけれど、改めてお父さんとお母さんへの感謝の気持ちを伝えさせてください。
<お父さんとのエピソード>
お父さんは優しく、ときに厳しく、いつも私を温かく見守ってくれましたね。
仕事で毎日忙しいのに参加してくれた小学校の運動会、お父さんと一緒に走った親子競争はとても楽しく今でもはっきりと思い出せます。
また、私が進路で悩んでいるとき、自分の経験を踏まえてアドバイスしてくれたこと、背中を押してくれたこと、とても心強かったです。
<お母さんとのエピソード>
お母さんはいつも明るく元気で私にとって太陽のような存在でした。
どんなときもずっとそばにいてくれましたね。
思春期にたくさんの悩みを抱えていた私をそっと見守り寄り添ってくれたこと、どれだけ助けられたかわかりません。
<結びの言葉>
私にとってお父さんお母さんは理想の夫婦です。
私もこれから○○さんとふたりで素敵な家庭をつくっていけるよう頑張ります。

そして○○さんのお父さんお母さん、これから新しい家族になれることをとても嬉しく思っています。素敵な思い出をたくさん作っていきたいなと思いますので、宜しくお願いいたします。

また、この佳き日を迎えることができたのも、本日お集まりいただいた皆様のおかげです。
今日のことをいつまでも胸に、〇〇さんとふたりで歩んでまいります。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

花嫁の手紙を書く際のポイント

実際に花嫁の手紙を書こうとしたとき、何をどうすれば良いのかわからず筆が止まってしまう人もいるでしょう。ここでは、花嫁の手紙を書く際のコツを紹介します。

花嫁の手紙で「何を伝えたいのか」を考える

まずは手紙の中で何を伝えたいかを考えて書き出してみましょう。最初からしっかりとした文章の形で書こうとすると行き詰まることもあります。親に対する感謝の気持ち、結婚式で伝えたいこと、親とのエピソードなど、手紙に含めたい内容をすべて洗い出すことから始めてみてください。とりとめのないことも取り敢えず書き出します。

伝えたいことを段落に分けて整理する

伝えたいことをすべて書き出したら、今度はそれを整理します。書き出した内容を「書き出し」「エピソード」「結び」の段落ごとに振り分けていきましょう。

新郎の親やゲストに向けた言葉も入れる

花嫁の手紙は主に自分の親へ向けたものですが、新郎の親への言葉も入れると良いでしょう。新郎の親は、これから長く関係を築いていく相手です。新しく家族となる挨拶などを入れると喜んでもらえます。
新郎の親に加え、手紙を聞いてくれるゲストへの配慮も加えると、より素敵な手紙に。出席してくれたことへの感謝などを手紙にプラスしてください。結婚式で実際に手紙を読む際も、話を聞いてくれるゲストに向けて一礼をすると好印象です。

長さは2~3分で読めるくらいが理想

花嫁の手紙における文字数の目安は、大体600~800文字ほど。読んだときの時間にして2~3分が一般的です。手紙が完成したら、声に出して読み、時間を計ってみましょう。長さだけではなく、読みにくいところがないか、細かい部分もチェックしてみてくださいね。

花嫁の手紙を書く時は「忌み言葉」に注意

結婚式では、縁起が悪いとされる忌み言葉が存在します。知らず知らずのうちに使ってしまわないよう、忌み言葉を確認しておきましょう。

別れをイメージさせる言葉

別れをイメージさせる言葉は、お祝いの席では避けるべきです。具体的には、終わる・別れる・切れるなどがあります。同じ意味の言葉で言い換えてみてください。
NG例「仕事が終わった後に、自転車の練習に付き合ってくれたね」
OK例「仕事から帰ってきた後に、自転車の練習に付き合ってくれたね」

不幸や不吉をイメージさせる言葉

不幸や不吉をイメージさせる言葉も避けてください。具体的には、負ける・倒れる・捨てる・忘れるなどです。
NG例「あのときのことは、今でも忘れられません」
OK例「あのときのことは、今でも覚えています」

重ね言葉

同じ言葉を繰り返す、重ね言葉も結婚式には向かない忌み言葉です。具体的には、いろいろ・わざわざ・たびたび・ますます・重ねてなどがあります。
NG例「いろいろ心配をかけてごめんなさい」
OK例「たくさん心配をかけてごめんなさい」
日常では違和感なく使用している表現なので、これらの忌み言葉が含まれていないか、手紙を書く前と書いた後に必ずチェックしましょう。

花嫁の手紙におすすめの曲

花嫁の手紙をさらに盛り上げる演出として、BGMを流すのも良いでしょう。親に対する感謝の気持ちが詰まった曲は、花嫁の手紙を読むシーンにぴったりです。ここでは、曲選びのポイントとおすすめの曲を紹介します。
また、BGM選びの際は、事前に結婚式場に著作権に関連するルールを確認してからBGM選びをスタートさせましょう。例えば「音源持ち込みは可能か。不可の場合、会場が持ってる音源のみ使用可能なのか」「持ち込みの場合、音源の形式に制限はあるか(CDは対応可能だがデータは不可など)」「再生タイミング(サビから再生)の指定は可能か」などが挙げられます。

花嫁の手紙で流す曲選びのポイント

花嫁の手紙で流す曲は、いくつか注意したいポイントがあります。1つは手紙を読む声を邪魔しないことです。オルゴール、ピアノなどのインストゥルメンタルな楽曲から選びましょう。
もう1つは曲の長さです。花嫁の手紙は2~3分程度が目安とはいえ、感極まって手紙を読むスピードが遅くなることも。少し長めの曲を用意するか、2曲用意しておくと安心です。

【おすすめ曲①】ありがとうの輪(綾香)

父や母、友達など親しい人達への「ありがとう」という気持ちが込められた曲なので、正に花嫁の手紙を読むシーンにぴったりな曲です。温かいメロディは、オルゴールバージョンで優しい音色となって、花嫁の手紙に込めた想いを後押ししてくれるでしょう。

【おすすめ曲②】手紙 ~愛するあなたへ~(藤田麻衣子)

父と母に対する感謝の気持ちを表した曲。花嫁の手紙をそのまま歌ったような歌詞が印象的です。オルゴールバージョンをBGMにすれば、結婚式を迎えた自分の心情と曲をリンクさせながら、より想いを込めて手紙を読めるでしょう。

結婚式を迎える今だからこそ、伝えたいことを花嫁の手紙に込めよう

結婚は人生においてとても大切なタイミング。これまで親と一緒に過ごした日々を振り返り、普段は伝えられなかった感謝の気持ちを手紙として贈ることで、また新たな親子の関係性を築いていけるでしょう。ぜひこの記事を参考にしながら、あなたらしい花嫁の手紙をしたためてみてくださいね。

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